Interview Relay ~42のストーリーで想いを繋ぐ~

My Tokyo Marathon is…? 自分の歩みを止めないモチベーション

My Tokyo Marathon is…? 自分の歩みを止めないモチベーション

 

東京マラソンへの想いを42のストーリーで繋ぐインタビューリレー。

今回は子どもたちにも大人気のお笑いタレント・小島よしおさんです。小児がんの子どもたちを支援する「公益財団法人ゴールドリボン・ネットワーク」のマラソンアンバサダー兼チャリティランナーとして東京マラソン2025に参加。見事に自己新記録で完走した直後の小島さんに、チャリティランナーとして伝えたかったこと、初めて体験した東京マラソンの魅力などについてお話を伺いました。

 

ゴールドリボンを一人でも多くの人に知ってほしい!

東京マラソン2025完走後、応援に駆けつけてくれた小児がんサバイバーとそのきょうだいたちと交流する小島よしおさん

 

――ゴールドリボン・ネットワークのマラソンアンバサダー兼チャリティランナーとして東京マラソン2025への挑戦を通して伝えたいと思っていたことを教えてください。

 とにかく、このゴールドリボン・ネットワークを一人でも多くの方たちに知っていただきたい。これが一番の想いですね。僕自身、勉強不足で1年前に知人を通してゴールドリボンのことを知ったのですが、もっともっと多くの方に知ってもらいたいですね。僕が東京マラソンを走ることで、なぜ僕がゴールドの海パンだったのかとか(笑)、今着ているTシャツもそうですし、少しでも「あ、こういう活動があるんだ」ということを知っていただくことが一番のモチベーションでした。

 

――ゴールドリボン・ネットワークからのお声がけをどのように受け取り、アンバサダーを承諾されたのでしょうか?

 やっぱり、みんなで助け合うことが社会では必要だと思います。みんながゴールドリボンのことを知ることで、少しの気持ちでもそれがどんどん集まっていくと、すごく大きな力になる。寄付の面でもそうですよね。まずは「知る」「知ってもらう」ということが第一歩なのかなと思いました。

 

――子どもたちとの交流はいかがでしょうか?

 子どもたちはもう本当、子どもたちって感じで(笑)。無邪気と言いますか、このあいだも楽しく遊ばせていただきました。

 

――アンバサダーに就任されてから、小島さんの周りではどのような反響、反応がありましたか?

 SNSのコメントなどで「私も初めてゴールドリボンのことを知りました」という声が結構あったので、その声を聞けただけでも良かったなと思いますね。今日のマラソンで、この声がもっと大きくなるといいなと思います。

 

なぜ、小島よしおはゴールドの海パンだったのか?

 

――そして、今日の東京マラソン2025ですが、小島さんのタイムはグロスで3時間58分15秒、ネットで3時間53分36秒でした。

おぉ~、自己新記録出ました!

 

――おめでとうございます! 今回、初めての東京マラソンを走ってみての感想を教えてください。

 東京マラソンは本当にコースが名所だらけですよね。都庁から始まり、雷門など東京の楽しいところを見つつ、沿道もずっと応援してくれる方たちでいっぱいでした。また、ランナーの中にも面白い人たちがいて、僕の近くにはずっとたい焼きの格好をした人がいたんですよ。まあ、そんな格好ですからスタートしてすぐに後ろの方に下がっちゃうだろうなと思っていたら、結局、40km手前で抜かれてしまいました。たい焼き君がすごく速くて(笑)。

 

――もしかしたら小島さんに対抗していたのかもしれないですね(笑)。

 そうした面白いこともあり、すごく楽しい東京マラソンだなと思いましたね。

 

――ゴールドの海パンの意味は他のランナーや沿道の皆さんに伝わったでしょうか?

 いやぁ、まだ伝わっていないと思いますよ(笑)。「なんでなんだろう?」くらいじゃないでしょうか。ただ、39km地点の増上寺のところにゴールドリボンの皆さんが応援に来ていらっしゃったので、そこにいた方にはさすがに伝わったと思います。この後「なぜ、小島よしおはゴールドの海パンだったのか?」と都市伝説的な感じで広まっていくとゴールドリボンに繋がっていくのかなと思います。

 

――そこまで考えていたのですね。

ええ(ニヤリ)。

 

一人で走っている感覚が全くないくらいの一体感

 

――今年も東京マラソンは約38,000名のランナーが参加し、うち約18,000名が海外からの参加とのことです。実際に走ってみて、東京マラソンの魅力をどのように感じましたか? 多くのランナーがなぜ東京マラソンを走りたいと思うのでしょうか?

 一体感がすごくありました。1km地点から最後まで一人で走っている感覚が全くなかったんですよね。僕は練習では一人で走っていたのですが、レース本番は常に周りに誰かがいますし、最後の方はすごくへばってしまったのですが、沿道から「頑張れ!」と言ってもらったりもしました。支え合いながら走るという、あの感覚がまた走ろうという気持ちになるのかなと思いましたね。

そして、道路がとにかくキレイでした! みんな、ごみを所定の場所に捨てているから散乱していない。そこは素晴らしいなと思いましたね。これがやっぱり日本、東京の大きな魅力の一つだと思います。僕は昔、ニューヨーク出身の方と住んでいる時があったのですが、街がキレイなことにすごく驚いていました。「なんでごみ箱がないのにこんなにキレイなんだ!」と。今日も皆さんがマナーを守って走っているなと思いましたね。

 

――なるほど。今日の東京マラソンでますます日本、東京という街の魅力が世界中に伝わるかもしれないですね。

 はい、伝わったと思いますよ。

 

自分が何かの力になっていると思えること

 

――小島よしおさんにとって東京マラソンとは? #MyTokyoMarathon is…?

 自分の中の歴史に残る出来事でしたね。

東京マラソンを走ろうと思ったのは去年の2月か3月くらい。なので、ちょうど1年くらいかけて準備してきたのですが、実は4月に、右足を骨折してしまったんですよ。そこからの自己新記録という意味でもそうですし、ゴールドリボンのアンバサダーとして走らせていただいたこともそう。また、去年、自分の子どもが生まれたので、パパとして初めてのフルマラソンでもありました。やっぱり、応援してくれる人がたくさんいるというのはすごく心強いなと思いましたし、自分の歩みを止めない一つのモチベーション、原動力にもなりましたね。

 

小児がんサバイバーとそのきょうだいたちから送られた寄せ書きには小島さんへの感謝の言葉も。

 

――最後に、これからもチャリティ文化を広げていくため、ランナーに限らずチャリティ活動にまだ未経験の方々へ、その意義や呼びかけメッセージをお願いします。

 自分が何かの力になっていると思えることは、人生の中でもすごくプラスになることだと思うんです。やってみたら新しい自分に出会えるかもしれないですし、重く考えずに、フットワーク軽くやってみるのもいいんじゃないのかなと思いますね。チャリティは「やってください」とお願いするものでもないと思うのですが、でも、やってみたら自分の何かが力になっていると思えるし、それが自分の力にもなるんです。そんな気持ちになれることだということをお伝えしたいですね。

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