Interview Relay ~42のストーリーで想いを繋ぐ~
My Tokyo Marathon is…? エネルギーを交換しあえるオアシス
- 走る人

東京マラソンへの想いを42のストーリーで繋ぐインタビューリレー。
今回は、東京マラソン2023で待望の初出場がかなった野口健夫さんの素敵なストーリーをご紹介します。
アシックス・廣田会長の言葉に共感
――現在掲載されているインタビュー記事で最も共感した記事を教えてください。何km目のランナーの記事ですか?
9km目のアシックスの廣田康人代表取締役会長CEOの記事です。その中の「華麗に加齢に抵抗する」という言葉は、まさに自分が考えていることです。人は必ず老います。何も努力をしないと尚更です。一般的に加齢というと退化を想起することが多いと思いますが、それに抗い成長していくことで、自分に自信が持てるようになります。またそういった自分を目指す中で練習を重ねる中で、日々が輝いていくと信じています。
――東京マラソンの一番の魅力、走りたくなるポイントはどんなものですか?
ランナーのモチベーションも、応援やボランティアの熱気も最大限に高まるところです。Run as oneという言葉が物語るように、本当に全員が各々の目標や目的に向けて全力を尽くすことで生まれる一体感が凄まじいです。 また、東京マラソンのことを誰もが知っていて、ランニングが趣味でない人とでも話題として盛り上がります。ただ走るだけではなく、さまざまな人の夢が具体化したものこそが東京マラソンと言えます。
全員が主役、全員で応援しあう大会へ
――あなたの心が動いた東京マラソン関連のエピソードやストーリーを教えてください。
2020年に大迫選手が、ゴール時に叫びながら日本新記録を樹立したことです。あれだけ気持ちを前面に出した大迫選手を見るのは初めてで感動しました。それと同時に悔しさもありました。私にとって初めて出場権を得ていた大会でしたが、エリートだけの参加になってしまい、走れなくなってしまったからです。その気持ちを知っていた家族や同僚・仲間たちが応援してくれ、初めて出場できた2023年も、個人的に忘れられない年になりました。
――東京マラソンは2027年に20回大会を迎えます。世界一の大会になるために、東京マラソンに期待したり、もっとパワーアップして欲しいことはありますか?
一般ランナーやボランティアの方々の、一人ひとりの背景を知る機会の創出です。なぜ走るのか。なぜエントリーしたのか。例えば、前を走るランナーが何を背負っているのかを知ることで、そのランナーに思いを馳せ、励まし合うことができます。ボランティアの方々への感謝の気持ちもより高まりそうです。全員が主役で、また全員で応援しあうことができる大会へ。ゼッケンへの印字や手書き、サイトでの入力や閲覧など、考えるだけで気持ちが高まります。
「また頑張ろう」、未来への一歩に
――ずばり、あなたにとって東京マラソンとは!?
「エネルギーを交換しあえるオアシス」です。ランナーは応援やボランティアの方から、応援やボランティアの方はランナーからエネルギーをもらうことで元気になります。お互いに充実感があり、東京マラソンが開催された日はもちろん、その前後にも影響が波及します。オアシスは人生という旅路の目標(中継点)であり、人が集まる。そこで癒されたり刺激されたりして、「また頑張ろう」と未来に一歩を踏み出すことができる。東京マラソンはそういう存在です。