Interview Relay ~42のストーリーで想いを繋ぐ~

My Tokyo Marathon is…?「ランニングへの愛」と「日本への憧れ」

My Tokyo Marathon is…?「ランニングへの愛」と「日本への憧れ」

 

東京マラソンへの想いを42のストーリーで繋ぐインタビューリレー。

今回は、ランニングによって45kgもの減量に成功し、日本と東京マラソンにずっと憧れていたというVenkateswaran Santhanamさんの素敵なストーリーをご紹介します。

 

日本はずっと訪れたいと思っていた国

――現在掲載されているインタビュー記事で最も共感した記事を教えてください。何km目のランナーの記事ですか?

最も共感したのは、11km地点の三津家貴也さんの記事です。

 

――東京マラソンの一番の魅力、走りたくなるポイントはどんなものですか?

 日本はずっと訪れたいと思っていた国です。シンガポールで育ち、東南アジアのさまざまな場所を旅し、その文化を深く理解していく中で自然と日本に興味を抱くようになりました。

東京は大都市でありながら歴史や文化が息づいている、それが東京マラソンの大きな魅力だと感じます。富岡八幡宮や雷門といった文化的なランドマークを駆け抜ける一方で、東京スカイツリーのような近代建築にも目を奪われる——そんな唯一無二の体験ができるのは、東京マラソンならではだと思います!

個人的には、世界有数の都市・東京で、ランナーのために特別に開かれた道路を走れることをとても幸運に思っています。42kmのすべての瞬間を大切にし、全身で楽しみたいです!

迷わずチャリティランナーに申し込み

――あなたの心が動いた東京マラソン関連のエピソードやストーリーを教えてください。

 私の友人が東京マラソン2024を走り、その体験を話してくれました。とてもポジティブな経験だったようで、コースの清潔さや、ボランティアと沿道の観客の温かい応援に感動したと言っていました。また、サポーターの皆さんがとてもフレンドリーでありながら、騒がし過ぎない点も心地よく感じたそうです。

さらに、東京という街の多様性についても話してくれました。シンガポール出身の彼は、すでに多くの国を訪れていましたが、「東京のスケールの大きさには驚かされた」と言っていたんです。

そんな彼の話を聞いて、日本を訪れたい気持ちが一層強まり、東京マラソンへの憧れも増しました。そして、災害や紛争、社会構造の変化などによって危機にさらされた動物保護などの活動を行う「ピースウィンズ」のチャリティー枠で東京マラソンに参加できるチャンスが訪れた時、迷わず申し込みました。

 

――東京マラソンは2027年に20回大会を迎えます。世界一の大会になるために、東京マラソンに期待したり、もっとパワーアップして欲しいことはありますか?

 東京マラソンが2012年にアボット・ワールドマラソンメジャーズの一員になったと聞いたとき、本当に嬉しかったです。それにふさわしい大会だと思っていたので、認められたことが誇らしかったです。そして、2027年に20回大会を迎えると知り、改めて感慨深い気持ちになりました。

日本には長いランニングの伝統があり、東京マラソンはその集大成ともいえる存在です。ただ「走る」だけではなく、スポーツの魅力を発信し、誰もが参加できるインクルーシブな大会であることが、ランニング界にとって素晴らしいことだと思います。20周年大会はさらに多くの人が抽選に挑戦し、より盛大なイベントになると期待しています。特に、これまでの参加者層に加え、シニアランナーや女性ランナーの増加にも期待したいですね。

また、東京自体の観光人気が高まる中で、普段ランニングをしない人々からの関心もますます高まるのではないでしょうか。東京マラソンが「世界一のマラソン大会」になるために必要なことは何か? それは参加者の数? 沿道の応援? それとも、満足度の向上?

個人的には、東京マラソンについてネガティブな話を聞いたことがありません。ですが、さらに進化するためには、海外市場向けのマーケティングが鍵になるかもしれません。レース体験をシェアするインフルエンサーの活用や、新たなスポンサーシップの可能性を探ることで、特にZ世代やアルファ世代の若い層にもアプローチできると思います。

現在、ランニングブームが世界的に広がっており、東京マラソンもより幅広い層にリーチしています。この流れを続けていけば、2027年には「世界最高のマラソン大会」としてさらに評価が高まると確信しています!

 

減量とランニングの旅の集大成

――ずばり、あなたにとって東京マラソンとは!?

ランニングは6年前、減量のために始めました。当時の体重は約120kgでしたが、継続的にランニングをすることで45kgもの減量に成功し、それ以来ずっと走り続けています。

体重が減った一方で、それ以上に多くのものを得ることもできました。同じ価値観を持つ仲間との出会い、自信、新たな自己肯定感、そして困難を乗り越える力——ランニングを通じて、これらの大切なものを手に入れることができました。走ることは自分を奮い立たせ、逆境を乗り越える大切さをいつも思い出させてくれます。

また、日本は昔から憧れていた国です。文化、伝統、そしてコミュニティを大切にする精神——それらは私自身の価値観とも深く共鳴するものでした。遠くからではありますが、日本のあり方にはずっと共感していました。

そんな私にとって、東京マラソンは「ランニングへの愛」と「日本への憧れ」が交わる、特別な存在です。私の減量とランニングの旅の集大成ともいえる大会だと思っています。

今は、日本の皆さんと交流できるように日本語も勉強中です! 東京マラソンに参加できることを心から楽しみにしていますし、運営の皆さんやボランティアの皆さんの努力に、今から感謝の気持ちでいっぱいです!

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