Interview Relay ~42のストーリーで想いを繋ぐ~

My Tokyo Marathon is…? 人生のモチベーション、一緒にまだまだ成長できる!

My Tokyo Marathon is…? 人生のモチベーション、一緒にまだまだ成長できる!

 

東京マラソンへの想いを42のストーリーで繋ぐインタビューリレー。

今回は東京マラソン財団公式クラブ「ONE TOKYO」のオフィシャルサポーターとしても活躍している福島和可菜さんです。

これまで何度も東京マラソンを走り続け、また様々な形で関わり続けている福島さんが感じる東京マラソンの魅力や、20回大会に向けて進んでいく東京マラソンのこれからに期待することなどを伺いました。

東京マラソン2011で走りながら生中継

キャプション:東京マラソン2011で走りながらラジオの中継をしたのが東京マラソンとの出会い

 

――福島さんは2020年には東京マラソン財団公式ランニングクラブ「ONE TOKYO」のオフィシャルサポーターに就任されるなど様々な形で東京マラソンとの関わりがありますが、それまでの経緯、東京マラソンとの出会いを教えてください。

 2011年にニッポン放送で東京マラソンを中継するということで、そのレポーターに抜擢していただいたのが最初のきっかけです。当時、私はニッポン放送でレギュラー番組をやっていまして、決して速くはなかったけど走ることが好きでしたし、喋るのも好きだった私にとってはとっても嬉しい任務をいただきました。

スタートして、走りながら生中継したんです。マラソンの様子をレポートしたり、たくさんのランナーの皆さまにインタビューもしました。大会の状況や自分の気持ちを伝えること、さらにはランナーそれぞれの目標や気持ちが聞けるのはとっても新鮮で楽しく、「これからもマラソンの面白さを伝えていきたい!」と強く思ったことを覚えています。

走る度にマラソンにハマり、色々な大会を走る中で「いつかは東京マラソンで自己ベストを出したい!」という気持ちになりました。そして、2017年の東京マラソンでは自己ベスト。2019年の東京マラソンでは3度目のサブスリーを達成することができ、その後のイベントなどをキッカケに「ONE TOKYOオフィシャルサポーター」に就任させていただきました。ONE TOKYOで開催する練習会やイベントなどを通して、走ることや東京マラソンの魅力を発信していけることに心から感謝です!

 

――福島さんの視点から見るランニング市場や社会における東京マラソンの存在意義、価値をどのように考えますか?

 走ってマイナスになることは一つもないと思っています!

シューズとウェアさえあればいつでもどこでも走ることができる」「体力や体型を維持することができる」「食事やお酒がより美味しい」「新しい仲間や景色との出会い」「いくつになっても挑戦する気持ちを持てる」など、健康維持という大きな意味でもランニング市場はこれからさらに盛り上がっていくと思います。私の周りでも走り始めた方も多いですし、運動の大切さを考える人も増えてきているのではないかなと思います。

また、日本一の大都市でもある東京でのマラソンは、国内のみならず世界が注目している大会です。今まで走ることに関心がなかった方でも東京マラソンを知り、少しでも見たり触れたりすることで「自分も何かに挑戦してみたい!」と思う気持ちや「何かできることはないかな?」と、きっと心が動くはずです。スポーツの力は無限大です! 東京マラソンという大きなイベントを通して、1人でも多くの方がポジティブになれるのではないでしょうか。

 

素敵なランニングライフを送るために

キャプション:ONE TOKYOオフィシャルサポーターとしてギネス記録達成も経験

 

―― 福島さん個人として東京マラソンの魅力をどのように感じていますか? なぜランナーは東京マラソンを走りたいと思い、熱狂するのでしょうか?

 大都会東京の街を貸し切りにして走れるなんて、何と幸せなことでしょう! 大会のコースもフラットで走りやすく、記録も狙いやすいということももちろん人気の理由の一つだと思います。都庁前からスタートして街中を巡り、フィニッシュは東京の象徴、名所でもある東京駅!普段暮らしている場所や何度も訪れている場所を走るのは、知っているからこその安心感や新たな発見もありますよね。

また、コース上には途切れることなく応援の方々がいて、熱い声援を送ってくれます。エイドでは常に給水などを提供してくれて、ボランティアの皆さんが声をかけてくれます。「走る人」「支える人」「応援する人」が1つになり、東京全体が熱く盛り上がっている、喜びであふれていることを凄く感じます。

そのおかげで安全で安心に走れますし、皆さんのその姿で嬉しさのあまり何度か泣きそうになったこともあります(笑)。毎年東京の地で38,000人のランナーと、そして関わった皆さまにそれぞれのドラマが生まれていくことがとても楽しみですし、想像すると感謝の気持ちがあふれます!

 

――ONE TOKYO会員の皆さんとコミュニケーションする機会も多いと思いますが、その中で感じる東京マラソンへの想いを教えてください。

 「ファンランで東京マラソンに出場してみたい」という方もいますが、「東京マラソンで自己ベストを出したい」という方が圧倒的に多いと思います。やはり、ランナーにとっては時期が良いのだと思いました。

秋の大会ですと、夏場の暑い中での走り込みはなかなか難しいので、体調管理も含めて自分のベストな状態に仕上げることは難しい部分が多いと思いますが、3月開催となると、涼しくなってきた頃から練習をすることが可能で、身体も気持ちもとても作りやすいと思います。

年によって違いますが、大会当日の気温もランナーにとってはベストコンディション。さらにはコースも平坦と、自己ベストを出せる要素がとても多いことに加え、大会の前後でも様々なサービスがお得に受けられるランニングフェスタや、東京マラソン直前のイベントやチャレンジ、誰が行っても楽しめるEXPOなど、モチベーションもとても上がると思います。

それに加え、安全で安心な大会、応援や声援もとても多く、おもてなしを心から感じられます。こんな大会だったら良いなぁ……という理想が形になった、世界に誇るべき大会なのではないかと感じます!

 

――様々な大会に出場されたり、関わる機会があると思いますが、その中で感じるランナーのランニングや大会(東京マラソンに限らず)へのモチベーションについて教えてください。

 常に毎日練習を頑張るとか、常に大会は全力で走るというのではなく、メリハリを付けて走る事がとても大切。それが走るモチベーションを保つ秘訣なのではないかと思います。

例えば、この大会はその土地のグルメやお酒を満喫したいから、タイムを気にせず景色を楽しみながら、また仲間と会話しながらゆっくり走る。この大会は記録を狙うために全力で挑む。このように、1年間の自身のランニングカレンダーの中でファンランとターゲットレースを決め、全力で走る大会に関しては記録を出すためのマラソン練習をしっかりやる。もし目指していたタイムに届かなかったら、また新たな目標と計画を立てるというやり方がいいのではないかなと思っています。

常に記録を狙うとなると、ケガしてしまった時や思うように走れなかった時には気持ちが下がってしまうので、オンとオフを決めることが大切だと思います。ケガなく長く走り続けられることは健康維持にも繋がります。走ることを好きになって楽しんでいくと、高いモチベーションをずっと持ちながら素敵なランニングライフを送れるのではないでしょうか。

 

東京マラソン2017で自己ベスト2時間57分59秒!

東京マラソン2017で初のサブ3を達成した際の福島さん

 

――東京マラソンとの思い出のストーリーを教えてください。

 最初にもお話しさせていただいた通り、東京マラソンは初めて走りながらレポートをした大会でもあります。そして何より、自己ベストを達成することが出来たメモリアルな大会です。初マラソンは5時間以上かかり、サブフォーも何度か失敗していますが、そこから徐々にタイムを縮めてきました。サブフォー、サブ3.5、3時間15分、9分、6分、3分……と、少しずつタイムが縮まり、2017年の東京マラソンは2時間57分59秒で走ることができました!

ちょうど、2017年からコースが変わり、フィニッシュも東京ビッグサイトから東京駅へと変更になって初めての大会でした。ラストの上り坂と向かい風がなかなか大変でしたが、新しいコースはフラットで走りやすく、フィニッシュが東京駅ということで、より東京の街を感じながら走ることができました。特に最後の石畳エリアは声援も多く、応援の皆さま方との距離も近く、まるで自分が主役になったよう(笑)。誰が走っても「走りやすかった!」「良かった!」という言葉が出て来るのではないかと思います。

好記録もたくさん出ている東京マラソンで、ぜひたくさんの皆さまに自己ベストにチャレンジしてほしいと思います!

 

――東京マラソン財団は、「世界一安全・安心な大会」、「世界一エキサイティングな大会」、「世界一あたたかく優しい大会」を3本の柱にして、『世界一の街東京で、世界一の東京マラソン』を実現していきたいと掲げています。これについてどう思いますか? 

 世界一って最高です! 何事も、せっかくやるからには1番が良い(笑)。

東京マラソンはアボット・ワールドマラソンメジャーズにもなっているので海外から参加されるランナーの方々も年々増え、注目度の高さが伺えます。「JAPAN最高!」「TOKYO最高!」と言ってもらえたら日本人として誇りに思いますし、おもてなしの精神で、あたたかく、優しく迎えたいなと思います。

一方で、世界からの参加はもちろん嬉しいことですが、人気になればなるほど倍率も上がるので、日本人ランナーが走れる確率が少し下がってしまうのではないかな?ということだけが心配です。素晴らしい大会だからこそ、出場したいと思う方は多く、嬉しい悲鳴ですよね(笑)。たくさんの皆さまに東京マラソンを走ってほしいし、感じてほしいと思うので、1年に2回くらい開催できないかな……などと、無理は承知の上で思ったりします(笑)。これからさらに大会が成長していくことが楽しみで仕方ありません!

 

走ることは良いことづくし

――福島さんにとって東京マラソンとは? #MyTokyoMarathon is…?

 1年間のマラソン集大成! 普段の生活で言うと大晦日のような……(笑)。

私にとっては人生を変えてくれた大会なので、運命だし、感謝だし、特別だし、色々な感情があります。東京マラソンで1年間の全てを出し切り、また新しいスタートを切っていく、1年のゴールでもあり同時にスタートでもある大会です。

ここ最近は自己ベストを更新できていないのでとても悔しいのですが、必ずまた東京マラソンで過去の自分の記録にチャレンジしたいと思っています。東京マラソンがあるからこそ頑張れるし、これからも走り続けていきたいので絶対に諦めません!

私の人生のモチベーションでもある東京マラソンとともに私の記録もまだまだ成長できると信じて、これからも前に進んでいきたいと思います!

 

――今後の東京マラソンに期待すること、ランニングカルチャーを盛り上げるために取り組んでほしいこと、一緒に取り組みたいことなどはありますか?

 走ることって、良いことづくしだと思っています。ランニング人口が増えると、人も街も元気になり、笑顔も多くなると思っています(笑)。

実際に走る事への抵抗がある方やハードルが高いと感じている方もまだまだたくさんいらっしゃいます。確かに、走るまでは面倒だったり、何でわざわざ苦しむ必要があるのかと思うのも分かります。でも人は、動かなかったり、筋肉や心肺機能を使わないとすぐ衰えていってしまうもの。まずは健康のためで良いので1日10分でも「走ること」を始めて、習慣化してもらえたら嬉しいです。

そしてもちろん、すでに走っている方々で記録を目指したい方には練習会などを通して力になりたいと思っています。いつかは東京マラソンや東京マラソンの関連大会やイベントで、練習を頑張って来たことを発揮する舞台のお手伝いができたらと思います。また、ラン以外のアクティビティや食、旅なども好きなので、ランから繋がる楽しいチャレンジ健康企画ができると良いなと思っています。

 

――その他、東京マラソンへの想いを教えてください。

東京マラソンの開催、本当にありがとうございます!

熱い気持ちはお伝えさせていただいた通りですが……、改めて言うならば、走れること、走らせていただけることに感謝しながら、1歩1歩大切に走りたいと思います。

そして、これからも挑戦し続けたいと思います!

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